- 歴史を知る日本人なら見ておきたい秘蔵戦記映画集
上映禁止作品を含む貴重な映像資料がついに日の目を見る
- 昭和15年(1940年)、戦争に向かう日本は映画法によってそれまであった数多くのニュース・記録映画の制作会社を一つにまとめ、社団法人日本映画社、通称「日映」を誕生させました。開戦後日映は戦地にカメラマンを派遣、歴史的な記録映画を次々に発表しています。今回ご紹介するのは、その日映を含む制作会社が戦時中から戦後まもなくの昭和21年、また昭和50年に編集された戦争映画12巻セットです。中には海軍省製作の貴重なフィルムや、公開・上映禁止処分となった映画も多数含まれており、歴史研究、日本映画史の観点からも大変に重要な作品群。日本が戦争をどう考えていたかを政府とジャーナリズムの二つの視点から見比べられる、歴史ファンには大変魅力的な映画シリーズです。
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※製作:日本映画新社
※発売:株式会社コアラブックス
※タイプ03:『南京-戦線後方記録映画-』は完売しました。
●タイプ/01:『秘録・太平洋戦争全史』、02:『上海-支那事変後方記録-』、03:『南京-戦線後方記録映画-』、04:『支那事変海軍作戦記録』、05:『富士に誓ふ-少年戦車兵訓練の記録-』、06:『陸軍航空戦記-ビルマ篇-』、07:『轟沈-印度洋潜水艦作戦記録-』、08:『コレヒドール総攻撃』、09:『戦ふ兵隊』、10:『帝国海軍勝利の記録』、11:『日本の悲劇』、12:『海軍戦記』
●仕様/モノクロ(一部カラー)、モノラル、4:3、【各収録時間】01:122分、02:77分、03:56分、04:66分、05:58分、06:91分、07:62分、08:34分、09:66分、10:45分、11:42分、12:48分
●日本製
01:『秘録・太平洋戦争全史』
1975年作品。株式会社日本映画新社製作。米国防総省の記録映像と日本側の映像を編集し、太平洋戦争の真実に迫る。解説:江守徹。●収録時間122分02:『上海-支那事変後方記録』
1938年作品。東宝映画文化映画部製作。上海事変で廃墟と貸した上海の町並み、美しく生々しい光景が戦争の悲劇を語る。亀井文夫編集。●収録時間77分03:『南京-戦線後方記録映画-』
1938年作品。東宝映画文化映画部製作。昭和12年12月の南京入城後の日本軍と荒廃した市内のリアルな描写。●収録時間56分04:『支那事変海軍作戦記録』
1939年作品。海軍省製作。盧溝橋事件から武漢攻略までの記録。当時の上海租界等の映像も収録(一部欠落)。●収録時間66分05:『富士に誓ふ-少年戦車兵訓練の記録-』
1943年作品。社団法人日本映画社製作。富士のふもとの陸軍少年戦車兵学校で、15~18の少年達が日夜訓練に励む。陸軍機甲本部監修。●収録時間58分06:『陸軍航空戦記-ビルマ篇-』
1943年作品。社団法人日本映画社製作。ビルマ作戦における陸軍の空での活躍。決死の撮影が当時評判を呼んだ航空記録映画の代表作。●収録時間91分07:『轟沈-印度洋潜水艦作戦記録-』
1944年作品。社団法人日本映画社製作。インド洋出撃に向かう伊号潜水艦。三ヶ月に及ぶ艦内生活を海軍報道班員が撮影(画質低下)。●収録時間62分08:『コレヒドール総攻撃』
1942年作品。制作会社不明。昭和17年5月のコレヒドール島への日本軍攻撃の記録。コレヒドールトンネル内の映像を特別収録。●収録時間34分09:『戦ふ兵隊』
1939年作品。東宝映画文化映画部製作。広大な中国大陸を進む兵士達。戦争の愚かさを問いかけ、公開を禁止された亀井文夫の名作。●収録時間66分10:『帝国海軍勝利の記録』
1942年作品。社団法人日本映画社製作。香港・グアム島など、昭和16年~17年の海軍の戦闘記録をまとめた作品。大本営海軍報道部監修。●収録時間45分11:『日本の悲劇』
1946年作品。株式会社日本映画社製作。日本の“侵略”行為を告発し、戦犯を追及した亀井文夫の問題作。GHQにより上映禁止に。●収録時間42分12:『海軍戦記』
1943年作品。社団法人日本映画社製作。:『帝国海軍勝利の記録』に続いて政策された、ソロモン海戦他を含む海軍の記録。海軍省監修。●収録時間48分