- 敗戦後の復興のため地方ご巡幸された昭和天皇
苦難にあえぐ日本国民を慰め励ました御姿の貴重な記録
- 太平洋戦争・第二次世界大戦の敗戦により、焦土と困窮の底に追いやられた日本。その戦後の阿鼻叫喚のさなか、苦難に立ち向かい復興の大業を課せられた日本国民を慰め励ましたのが、昭和天皇のご巡幸であります。「私は、日本の戦争遂行に伴ういかなることにも、また事件も全責任を取ります」と、当時のGHQ総司令官マッカーサー元帥の前で明言したという証言が伝えられるなど、日本国の敗戦と困窮に多大な責任を感じておられた陛下は、自決や退位を周囲の監視や反対でとどめられながらも日本国民のために身を投げ出し何かをしたいとお考えでした。それが結実したのが、昭和21年より開始された天皇皇后両陛下の地方御巡幸であったのです。本作は敗戦後身を守る軍も無く、文字通り御自らの足で歩きながら、戦後の混乱にさらされ戦争の傷跡に泣く日本国民を励まし慰めた姿を克明に捉えた貴重な記録映像集であり、歴史的価値は勿論、戦後日本のあり方に大きな影響を与えた歴史上稀に見る偉業の記録として大変に重要な意味を持ちます。歴史を愛する人だけでなく、戦後に生まれた日本人にも語り継いでゆきたい名シーンが多数納められた傑作です。
●セット内容・収録時間(約)/DVD2枚セット:上巻84分、下巻62分
●仕様/モノクロ、モノラル、片面一層、4:3
●日本製
香淳皇后を伴い、中折れ帽を片手に日本全国を歩き回った御姿が克明に記載されています。 上巻
「国民のなかの天皇」という、戦後の天皇陛下が国民とのかかわりにいかに心を砕かれまたいかに国民と親しく接してこられたかを振り返る貴重な記録映画をはじめ、香川県、土佐路、滋賀県などへの巡航が収められています。下巻
大和路、伊勢路、伊勢神宮、北海道、名古屋など、厳しい自然に立ち向かう道民や豊田自動車工業の人々に対する慰労と激励の様子などが収められています。