- 鍔にも用いられた「金象嵌」が煌めく誉れ高き男の小道具
純金銀と黒漆が豪華にして優美な京の伝統美を奏でる
- 京伝統の手工芸の一つ「京象嵌」を身に着けることのできるループタイ。京でも最も歴史のある象嵌の老舗「川人象嵌」の熟練職人が卓越した技で作った、まさに美術品ともいうべき精緻な仕上がりである。京象嵌(金工布目象嵌)の起源は遥か紀元前三千年頃のペルシャ王朝に遡り、日本では古墳時代にシルクロードを経て中国から伝来し、刀剣や武具の装飾に用いられた。特に江戸期には鍔などに名工らが様々な意匠を競いあったが、明治の廃刀令以降は舞子の帯締めなどの装身具や美術品に用いられている。武士の誉れを今に継ぎつつ雅な京文化が結晶した男の装身具である。
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●サイズ(約)/縦3.55×横2.9cm、紐:長さ100cm
●材質/象嵌:鉄生地、24金、純銀、漆、紐:正絹100%、真鍮(ロジウムメッキ)
●日本製
●重さ(約)/27g
鍔のデザインとしても好まれた若竹が純金と純銀で象られ、ほかの象嵌にはない細かさ。 高雅な品格が漂う。ジャケットを脱いでも凛々しく爽やかな印象。 金工象嵌
日本ではおよそ1500年前に作られた江田船山古墳出土の国宝・銀象嵌銘大刀や、東大寺古墳出土の重要文化財・金象嵌「中平」銘環頭大刀などが古い作例。江戸時代には名工が輩出し、京では琳派の美意識と連なる埋忠一門や、華やかな作柄が特徴の鍔工・正阿弥派、絵画性の高い一宮派などが活躍した。京象嵌は、布目象嵌を中心とした繊細な美しさが特徴である。